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【1998年01月21日】うまくは言えませんが・・・(ひさし)

【ひさしさんの投稿】ラベル:経験

私は子どもが好きです。

心から我が子を愛していますし、もちろん妻も、家族の皆を愛しています。

家族だけではありません。我が家のある町(埼玉県川本町)、故郷(新潟

県長岡市)、母校、そして現在の仕事場も愛しています。私はそのことを誇

りに思っていますし、幸せであるとも思っています。

海外で働きたい。福祉関係の仕事をしたいという学生とよく話をします。

その時必ず私が聞くのは、「あなたは家族や故郷を愛していますか?」と

いうことです。家族や故郷を愛せずして日本や世界を語れませんし、まして

や他人を愛することはできないと思うからです。

私たち家族の生活の中心、物事を判断する基準は子どもです。そうするこ

とが楽だからではありませんし、このままずーと子ども中心の生活で行くつ

もりもありません。

少なからず今は、親として子どもたちにしてあげなければならないことが

たくさんありますし、子供たちも私たちを頼りにしています。

しかし、いずれ子供たちも、自分で考えて行動する時期がやってきます。

その時は、妻と二人の時間を楽しみたいと思っています。

三番目の子どもが産まれる前は、正直言って、自分の気持に不安があり

ました。繧lと同じように愛せるだろうか・・・Bそう思ってしまうほ

ど、上の二人の子どもと接していくには、大変なパワーが必要でした。三人

の子どもを持つ友人からは、「子どもが二人から三人になると、かかる

手間は1.5倍ではなく、2倍、3倍だよ」と聞かされていましたから、自信

がありませんでした。

でも、産まれてみると、やっぱりカワイイですし、上の二人と同じように接し、

育ててやりたいと思っています。

子どもを愛することは、口で言うほど簡単なことだとは思っていませんし、

どうしたら愛せるかはわかりません。

幸い私は、三人の我が子が“等しく”カワイイと思えるのですが、過日、

保育園の懇談会で、艪qの中で、この子だけはカワイイと思えない。

と発言したお母さんがいました。もちろん、そのことで苦しんでいるから

そう発言したのです。(うなずくお母さんも他にいました)

なんとかしなければとおもいましたが、私たちはその子の良いところ、最

近成長したところなどをお母さんにアピールすることでしか慰め励ますこ

とができませんでした。悲しかったです。つらかったです。

うまくは言えませんが、子どもを愛するには“ゆとり”が必要なのではない

でしょうか。ゆとりにも色々ありますが、精神的な(心の)ゆとりです。

私自身、仕事が忙しかったり、体調が不十分なときは、ついつい子どもた

ちを遠ざけようとしていることがあります。30半ばを過ぎてもまだまだ精神

的弱いのです。ですから、折りに触れ、自分の心のゆとりについて見つめ

直すことを心がけようと思っています。

ちなみに、わたしはGATUさんのように我が子の出産に立ち会っていませ

ん。一人目の時は仕事中でしたし、二人目、三人目の時は深夜に妻を

産院に連れて行きましたが、返されてしまいました。産院が認めてくれない

のです。